大視協 一般社団法人 大阪市視覚障害者福祉協会

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大視協ジャーナル3月号 第525号 

談話室

青年交流イベント報告
言葉で開く活躍の可能性
~心を繋ぐ落語と読み聞かせの夕べ~

青年部担当理事 中村欣嗣

 大視協青年部では2月17日(土)、全盲のゲスト3名と、全盲のインタビュアー1名を迎え、ズームでのオンラインイベントを開催しました。
 全国から151名の参加申し込みがあり、ゲストによる「絵本の読み聞かせ」と「落語」の実演をとおして、その可能性と魅力を楽しみました。前半では落語二席と読み聞かせ三話を、後半には演じる面白さや見えない中での工夫などについて、インタビューや質疑応答で掘り下げていきました。

ゲストは、次の方々です。
落語:呆っ人(ぽっと)氏
絵本の読み聞かせ:出水麻依子(いずみ まいこ)氏・松本葵(まつもと あおい)氏
聞き手:山下大樹(やました たいき)氏

まずは、呆っ人さんによるセルフアレンジの「ももたろう」。昔話を聞かせる父親が、息子から鋭いツッコミと質問攻めに合い、なかなか話が進まないという斬新な内容に、まさしく今どきの親子を見ているようでした。
 続いては、出水さんによる、ひとつの「かぶ(野菜)」に込められた優しさが動物たちの間を行き来して巡るお話。次は松本さんによる「い」という文字が風に飛ばされ旅をして、最後は「あ」とくっついて世界に「愛」が生まれるというお話。そして三話目、出水さんと松本さんの「いたずらおばけが泣いたわけ」には濵﨑青年部補佐も点字ディスプレイを使用してのナレーションと、準備していた効果音で共演しました。
 そして再び呆っ人さんによる創作落語「さよなら水族館」では、ジンベイザメの「ジンベイはん」と様々な水族館の生き物たちとのコミカルなやりとりに笑わせていただきました。
 5分間の休憩時間には濵﨑補佐による演奏が流れ、後半はトークタイム。「いたずらおばけが泣いたわけ」作者の小原絢子(おはら あやこ)さんとお嬢さんが参加されており、「良かった」との評価をいただきました。
 インタビュアーの山下さんには、参加者からの事前質問も織り交ぜながら、練習方法、楽しみ方、今後の目標などについて掘り下げていただきました。
 こうして冬の一夜の2時間は、あっという間に過ぎ、私たちの心に温かい余韻を残しながらズームの幕を下ろしました。
(写真:読み聞かせのナレーションで濵﨑補佐が操作した点字ディスプレイ)